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学習の深度
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    塾の新年度が始まって約1ヶ月、新入塾生にも在塾生にもますます勉強にエンジンをかけたいところ。この「エンジンをかける」とは進度ではなく深度を求めることだ。


    勉強の深度とはより根源的な理解をさすだけでなく、たとえば質問の頻度と質や作業速度を上げたりするなどもそれにあたるだろう。カリキュラムに従って授業を進めることもなかなかに奥は深いのだが、こうした学習の精度を意識しないと指導は惰性に陥りやすい。また新入塾生に対しては「遅れを取り戻す」ことのみに意識が向き、その質は後回しにされることが多い。入塾して初めの1ヶ月は勉強のなんたるかを浸透させる最適な(そしてもう二度とない)時期だ。指導する我々は生徒が塾に慣れるとともにその学習特性を的確に把握ししっかり深度を求めていきたい。


    今春は新中2生の入塾が相次ぎ、少し余裕があった定員もいっぱいとなった。例年、中2の新入塾生はたいてい2タイプ。1つは塾に通わず様子を見ていたもののさすがにもう手当をしなければいけない、となった生徒。もう1つは通塾している塾では成績が上がらないので塾を変えて心機一転したいという生徒。今年も果たしてそういう生徒達が入塾してきた。もちろんこうした生徒というのは学力的にはちょっとまずいレベルだし学習作法もほとんどと言っていいほど身についていない。


    話は少しそれるが、進学塾Uineは春期講習は行わない。これは色々な思いがあってのことなのだが、講習を行わないことで補習時間がたっぷり取れるというメリットがある。午前中から夕方の通常授業が始まるまで、新入塾の生徒を中心に呼びだし補習を連日行うことができる。


    新中2の新入塾生も連日呼び出して補習を行った。いつもの有無を言わせない長時間補習(笑)ここで意識したのはやはり作業速度の向上だ。とりわけ数学では時間制限を設けてテストを行い、できるまで何度も何度も繰り返させた。どの生徒も勉強は苦手なタイプなので、初めは設定時間の倍以上かかる生徒もいた。ただ、自宅でも塾でもひたすら繰り返すことによって確実に時間は短縮していく。生徒達もちょっとした達成感を感じられたようだ。


    数学はどの学年も計算から始まる。これは苦手な生徒にとって非常に勉強しやすい「配慮」だ。この計算に徹底的に習熟することによって、苦手を払拭する梃子になり得る。そしてそのためには「速く・できる」を求めなければならない。学校が始まる前の春休みの時間を利用してそれを実現することは、あまり気づかれていないが非常に大きな意味をもつと思う。


    もちろん英語もbe動詞の導入から一般動詞、三単現、過去形と時制の違いを徹底的に意識させる作業を繰り返させた。単語の弱さがまだあるが、理解と速度は格段に身についてきている。


    新しい生徒達、現時点の学力はともかくとして皆表情と学習姿勢がいい。在塾生にもそうした雰囲気は確実に伝わり、プラスの効果が見えだしている。クラス全体の向上をしっかり目指さねばの思いでいる。




     
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