無料ブログ作成サービス JUGEM
←prev entry Top next entry→
定期テスト勉強の「禁じ手」 その1
0

     

    しばらく前に以下のようなツイートをしたらそこそこのいいねをもらった。

     

     

     

    定期テストの勉強法については保護者の方も塾関係者も悩んだり試行錯誤していることがらだと思う。そこには1つの解があるわけでなく多様なとりくみがあってしかるべきだが、私の断定的な(偉そうな)ツイートにいいねをしてくださるというのは、それだけ関心が高いということだろうか。

     

     

    進学塾Uineでは定期テスト約2週間前から通常授業をストップし定期テスト準備に入る。その際に「チェックシート」なるものを配布し、勉強の進め方と課題の回転数について一律の「縛り」をかけている。まずは統一されたやり方で勉強に取り組むことからスタートするというやり方だ。

     

     

    チェックシートに記載していないやり方というのは基本的には「禁じ手」。それが上記ツイートの「ノートまとめ」「暗記カードの使用」「2行以上のマーカー引き」「狂ったように書きなぐる」だ(実はもっとある・笑)。ツイートだと字数制限がありどうしても断定調の書き方・説明不足になりがちなのでちょっと説明を加えてみようと思う。

     

     

    「ノートまとめ」と「暗記カードの使用」については「時間のムダ」と書いた。この2つは勉強法として昔から行われてきており、そんなまずいやり方なのかと思われる方もいらっしゃると思う。

     

     

    「ノートまとめ」というのは、特に社会や理科1分野、副教科で行われる。それはたとえば「教科書の内容を『簡潔に』ノートにまとめる」だったり「授業ノートをさらに『簡潔に』ノートにまとめる」だったり、あるいは「教科書やノートの内容を『問題形式で』ノートにまとめる」だったりする。

     

     

    「教科書の内容を『簡潔に』ノートにまとめる」だが、そもそも教科書というのは贅肉を削ぎ落としたスリムな記述がされているもので、それをさらに『簡潔に』まとめるのは至難の業だ。畢竟「教科書丸写し」や「太字の整理」で終わってしまうことが多い。

     

     

    「授業ノートをさらに『簡潔に」ノートにまとめる」も同様だが、教科や先生によっては授業ノートは省略が多く、何について説明してあるのか分からないときもある。その省略を補うのは結構な労力だ。こちらに質問しながらやっとのことで省略を「解読」するなんてこともある(真ん中程度の学力の生徒に多い)。

     

     

    「問題形式」は私も中学時代にやって失敗した覚えがあるが、できあがった問題は、ほとんど学校で配布されるワークやプリントと重複している。問題形式は作り終えたときにはおおむね頭の中に入っている(作問と解答作成という「俯瞰」の思考が効果的なのだろう)というメリットもあるが、ワークやプリントの方が当然問題クオリティは高いわけで、学習効果は一定以上のものとならない。

     

     

    「暗記カードの使用」。昔ながらの学習法だが、これも「問題形式のノートまとめ」とそれほど事情は変わらない。単語や漢字を暗記カードに写し、それから覚えるのなら、教科書や単語集(プリント)、漢字問題集(プリント)を紙で隠しながらテストをすれば写す手間が省ける。社会や理科の知識系を問題にして写すなら、こちらもワークやプリントを直接やればいい。

     

     

    ツイートでは「時間のムダ」と切り捨てたが、もう少し言葉を変えていえば「時間のロスが多い」ということだ。上で見たように、決して無駄な勉強とは言わないが、かけた時間に比して実りが少ないのが、ノートまとめや暗記カードの使用だと思っている。

     

     

    私はこれらの勉強法をとっている生徒を見たら「そんなやり方指示したっけ?」と嫌みったらしく指摘して、理由がもっともでなければ(学校でノートまとめを指示されていることが結構あったりするため)やめさせる。ただそれでも、これらの勉強法をとる生徒は成績中位層以下で常に散見される(いい度胸!笑)。なぜだろうか。

     

     

    それは、これらの方法が「勉強した気分」を与えてくれるからだ。ノートまとめが教科書やノートの丸写しのようなものであっても、暗記カードの記入が、教科書やプリントとまったく同じ体裁であっても、そこでの「書く」という行為と「ノートやカード」という「成果」は生徒達に「やった感」を与えてくれる。

     

     

    大げさにいえば「書く」行為には「中毒性」がある。定期テストというのはある意味短期的なインプットとアウトプットを試すものなので「暗記」の要素がきわめて濃厚なテストだ。だから勉強は自ずと暗記中心にならなければならないが、暗記というのは基本的にきつい。成績中位層以下はそうしたきつさから無意識的に背を向け、「やった感」をもたらしてくれるまとめや写しに精を出す。そしてその「やった感」は再び味わいたくなる中毒性をもっており、注意されてもまた「手を染める」ことになる(この項続く)。

     

     

     

    | gen | 塾全般 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
    Comment
    name:
    email:
    url:
    comments:
    Trackback
    http://gen-uine.jugem.jp/trackback/360