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塾で「囲い込む」 その2 −本番環境をつくる
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    (前回の続き)塾で過去問をやらせる際にルール化しているのは「可能な限り本番と同じタイムスケジュールにのっとる」ことだ。開始から昼休憩、終了時間まで同じにすることは無理であっても、最低5教科(3教科)を1日でやらなければならない。それもテストだけを、である。塾でやると言っても1日1教科、2教科しかやらず、しかもマルつけや復習などのインターバルを挟んでやっては「囲い込む」意味がない。塾での過去問演習は、あくまで本番のシミュレートでなければならないと思う。

     

     

    生徒達は業者による会場模擬テストを受けてくる。進学塾Uineでは6月から毎月1回は受験することにしているので、各自6~8回は受験する勘定だ。ここで本番シミュレートをして「テスト勘」を身につけたいところだが、やはりできない者が少なくない。

     

     

    例えば大事な模擬テストなのに、緊張感が高まらない生徒がいる。こういう生徒は1教科目の国語の偏差値が露骨に低かったりする。「朝が弱い」などの言い訳が出ることも多いが、普段から緊張感、集中感を作る習慣がないから模擬テストなのに低いテンションで臨むことになってしまう。偏差値のばらつきが大きい生徒というのも、緊張・集中状況をうまく作り出せていないことが多いと思う。

     

     

    また都立志望者の場合、試験後半の社会、理科の成績、とりわけ最後の理科の成績が息切れしたように下がる者がいる。こういう生徒を塾で囲い込んでみると、集中、緊張がもたないことがはっきり見てとれる。普段の授業では気持ちを適度に「抜く」ことができるし、学校の定期テストのように1日2〜3教科(しかも慣れた環境)しかやらないとこうした弱点をなかなか自覚できないが、模試を受けたり囲い込んで緊張を強いると「発覚」する。こういう生徒は本番でも午後のテストで「大怪我」をしてしまうことがままあるように感じている。近年、都立の社理の難化傾向はよく言われるが、その原因とも言える「長い問題文」を読み切って設問条件や意図を把握するのには、より高い集中と緊張が欠かせないからだろう。

     

     

    集中、緊張とは別に、過去問演習には採点という問題もある。生徒にやらせるのか、こちらがやるべきなのか。本来的には自律的な学習の一環として生徒自身に任せることが理想だろうが、やはりある程度教える側が介入した方がよいと思う。時間管理の適当さと同様、採点も結構ルーズにやる生徒が多いからだ。私の見ている範囲では正解数を盛って点数をつけるような不届き者はほぼいないが、そこまででなくとも記述解答を「似ているからマル」とやったり、得点の合計を雑にやる(たいてい自分に有利なように)などはしょっちゅうある。完全添削まではいかないまでも、採点はある程度教える側がコントロールしてできるだけ適正な得点化を図り、また出来・不出来、分が悪い項目等を把握するのがよいのではないだろうか(教えている人数にもよるが)。

     

     

    先週の土曜日、初の過去問演習を行った。都立受験組はまだ社理で終わっていない単元があるのでとりあえず3教科だけだったが、いやはや、私立受験組も含め「塾で囲い込むことにしてよかった〜」というレベルである(笑)実際は笑ってなどいられないのだが、生徒達の様子から考えると、模擬テストの出来もむべなるかなである。塾でやるわけだから露骨にだらけたりはできない(それでも朝一の国語では舟を漕ぎ出しそうな者がいた!)が、集中、緊張が途切れがちな生徒がそこかしこに見られるし、さまざまな個別の問題がはっきり見えてきている。これから入試まで毎週過去問演習を行うわけだが、そこで集中・緊張感を養いながら、本番に必要な問題マネジメント力を身につけさせなければならない。

     

     

     

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