無料ブログ作成サービス JUGEM
←prev entry Top next entry→
塾で「囲い込む」―過去問演習はどうやる?―
0

     

    今週より土曜、日曜を使った過去問演習を開始した。今年は(今年から?)過去問は生徒任せにせず、演習も含めてすべて塾で管理していくこととなる。

     

     

    これまで過去問演習は私が演習スケジュールを作って各自に進めさせ、塾では点数の把握・管理と質問対応、そして状況に応じた復習・補強作業の管理をしていた。一般的なやり方だと思うが、このやり方だとどうにも最後のひと伸びが詰め切れないという悩みがあった。そういう問題意識が「問題を解くことも含め、塾ですべて管理」とした理由である。

     

     

    当たり前だが、同じ塾とはいえ生徒達のもつ実力、とりわけ「自習力」はさまざまだ。過去問は自分でしっかり進められ、必要な質問を塾ですることで着実に力をつけていく者もいれば、自分では(自宅では)過去問が進められない者もいる。

     

     

    過去問を進められないとはどういうことなのか。そんなのただやればいいだけじゃん、と思いもするが、まだまだ未熟な中学生にとって、過去問をこちらが想定するような形で進めるのは結構難しい。

     

     

    過去問演習で一番重要なのは「時間管理」だ。厳密な時間管理を行うことで、「できる・できないの峻別」「集中感覚の養成―あと一問の上積み」「試験時間のマネジメント力」などを身につけられる。こうした力を身につけることで、過去問演習で期待される「演習→復習→得点力向上」というサイクルができあがる。しかし、雑な時間管理で過去問をやってしまってはそれがただの作業に陥ってしまい、実力アップ、得点力の向上は覚束ない。

     

     

    「時間管理」くらい時計やアラームで測ればいいだけだ。しかし、中学生にとってそれを厳密に運用するのはなかなか難しい。つまり、生徒達任せにすると平気で時間オーバーを許容してしまうという現実がある。あとちょっとでこの1問が解き終わる。あと1行で作文が書き終わる。そういう「あとちょっと」を大目に見てしまうということが頻繁に起きるのだ。中学生にとって規定時間が少し過ぎるくらいなら中途の問題は解いてしまうという「違反」を自ら戒めることは難しい。

     

     

    また「早く終わった」「時間がなかった」などの理由で規定時間通りにやらないケースもよくある。2回目、3回目の繰り返しの場合、マイナス10分、15分という設定でやらせたりもするが、1回目の演習は見直しまで含めた規定時間内に解くという体感を身につけさせたい。しかし早く終わればそれで終了の生徒、またきちんと時間をとらずにやっつけで終わらせてしまう(過去問が宿題・ノルマになっているのに終わっていない時によく起こるケース)生徒が案外多い。

     

     

    時間を厳密に管理しないと「集中環境」を作るのが難しくなる。時間に対してルーズな管理をする生徒は、場合によってはテレビをつけたまま(!)過去問をやったりもするし、そこまでの「猛者」は稀としても「過去問演習を始めてから計算用紙・コンパスなどを取り出す・探し出す」「音楽をかけながら」などは結構いる。「集中しない・できない」は時間意識の欠如の現れだとも言えるだろう。

     

     

    きちんとした時間管理によって集中環境を作ることには、集中感覚のシミュレートにより試験時間内での突破力を養成したり、50分のマネジメント力を身につけるという意味がある。

     

     

    試験本番であと1問の上積みができるのはどういう時かといえば、火事場の馬鹿力的な集中が実現したときだろう。「マズイ!時間が足りない!」「間に合うのか!?」という焦りと緊張が却って集中を生み出し、思わぬ力を発揮できることがある。こういう感覚を過去問での(もちろん模試も含め)時間管理を通じて身につけさせたいところだ。

     

     

    また入試というのは規定時間内でできるだけ高得点をとらなければならないわけだから、いわゆる「できない問題(『地雷』と言われたりする)」にかかずらうことなく、「できる問題」をこなしていかなければならない。ただ、これは言うは易く行うは難しで、中3生がそうそううまくできることではない。できるようになるには、高い集中力を発揮しながら失敗したり、うまくこなしたりするという本番集中シミュレートが絶対に必要だ。ルーズな時間管理ではこの力は身につかない。

     

     

    考えれば考えるほど、過去問演習は中学生にとってハードルが高い。私の立場としては自分で過去問ができるように育てられなかったわけであり、その点力不足を痛感せざるを得ない。ただ、もう四の五の言ってもも仕方がない。残り3ヶ月でどこまで得点できるようになるのか、できる手だてはすべて講じなければという思いである(この項、あと少し続く)。

     

     

     

    | gen | 塾全般 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
    Comment
    name:
    email:
    url:
    comments:
    Trackback
    http://gen-uine.jugem.jp/trackback/351