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「軽微に潜む重大さ」―宿題忘れに対する保護者宛メールより―
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    中2保護者各位

    進学塾Uine細川です。昨日は急なご連絡でご心配をおかけ致しました。また数名の保護者の方からは返信をいただき恐縮です。ありがとうございました。

    昨日のメールでは「全員の宿題忘れは記憶にない」「醜態」と厳しく指摘しましたが、忘れの程度としては一見軽微なものです。具体的には「英文に訳がついていない問題では必ず和訳をつけてくる」というのを忘れたというものです。厳しい注意を与えて帰宅はさせない、という指導もありえました。

    ただ、これは昨年から何度か口頭注意を与えてきた「違反」です。この軽微な違反を繰り返すということころに私は大きな課題を見ています。

    3月からの新入塾生を含め、今年の中2生は総じて真面目です。ズルやごまかし的な宿題忘れはなく、再テストの「バックレ」も皆無です。通塾日以外に来塾したり、遅くまで居残って終わっていない課題をこなしています。
    ただこれは「現在進んでいる新内容を理解十分にするため」だけのものです。自分の弱点(思考法や取り組みの癖)を克服するための自覚的な勉強ではなく、「決められているから」やっているに過ぎません。


    厳しく見れば、中2生の現在の取り組み方は「新内容についていくためだけのもの」であり「自分ができる範囲内での努力」でしかないということです。一見頑張っているようですが大きな課題があると私が見るのは、こういう現状があるからです。

    彼らだけでなく中学生はみな「大きなところではそれほど変わらない生活」を送っています。朝起きて学校に行き、授業を受け、放課後部活をやり、夜は週に数回通塾する。多くの中学生が毎日こうした生活を送っています。

    「大きなところで変わらない生活」は容易に「皆と同じ勉強の取り組み」に繋がります。難しい単元をこなすといっても、それは誰にとっても難しいものです。塾の宿題が多いといってもたくさん宿題を出す塾はごまんとあり、それをこなしている中学生もまたたくさんいます。自分は大変な思いをしているかもしれませんが、広く見渡してみればそれは誰にとっても変わらぬ「大変」だったりします。そして、こうした「みなと同じ」では成績は上がらないのです。

    では成績(実力)向上には何が必要なのか。それは「細部のこだわり」です。この「細部」とはもちろん、「問題の細かい部分」も意味しますが、より大きく言えば「己の弱点」のことです。自分の弱点(これは苦手科目・単元はもちろん、先に挙げた思考法や取り組みにおける癖も含みます)を深く強く意識しながら、自分を客観的に見つめつつ、内省的に勉強に取り組む。これが「大きなところで変わらない生活」の中での「人と違う取り組み」です。

    昨日の宿題で言えば、みな英文に和訳をつけるということを忘れる癖がついていた。それを自覚的に改める意識が欠落していた、ということです。指示された宿題を、今の自分にできる範囲内でやっているだけだから起こったことなのです。そしてそこには、ここまで綴ったような「軽微に潜む重大さ」があるとご理解下さい。

    今年の彼らの課題は肉体面、精神面だけでなく、勉強面でも大人的に振る舞う力をつけることです。「言われたからやる」から「求めてやる」勉強へどの程度脱皮できるか。それが難しい中2の学習を乗り切る鍵だと考えています。言うのは簡単ですがこれはとても難しいことです。最も重要なのは、勉強そのものの価値を1人ひとりが内面化すること、それをもって勉強に動機づけられることだと考えています。塾ではその点を十二分に意識した働きかけをして参りますが、ご家庭におかれましても、「勉強そのものの価値」「勉強対する動機」という根本的なことがらに向き合いながら、お子さんの成長を促していただければと思います。よろしくお願い申し上げます。

    大変な長文メール失礼致しました。次回授業時にプリントでの配布も考えましたが、早くお伝え致したくメールでのお知らせとさせていただきました。ご容赦下さい。



     
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