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     たまには教務の話。備忘録的なのでつまらないかもしれませんが。



     ウチは中1中2の通常授業は英数に絞っている。まだ開校3年目ということもあり中2までの入塾が少ないため(ホント少ない・苦笑)、中3になる前に社会理科の勉強をあまり進めてしまうと中3からの入塾生と差が開きすぎてしまうからだ。だから今年の中3も理社のスタートは新年度からとした(ところが今年は中3からの入塾が少ない。何事もそうだが目論見どおりには中々いかないものだ)。



     さて中3理科。昨年からの新課程で最も「難化」したのはおそらく理科だろう。中学校の指導のバタバタぶりも顕著で、範囲が終わらないのは当然、中には決められた試験範囲を終わらすのに定期テスト数日前にプリントをドカドカ配って、なんてところもあった。実験も削られているようで、学校現場は相当苦労している様子が伺える。



     以前も書いたが、昨年、一昨年の中3指導上の反省点は「復習に時間をかけすぎた」ことだった。中3からの入塾生がほとんどでかつ中1中2範囲の到達度が低かったため、それを埋めることを中心に考えた。だからと言うべきか、どの教科も中3範囲を終えるのに年末までかかり、後手後手になったことは否めない。生徒の勉強ぶりを見ながら色々修正しながらやってきたのでこうした振り返り方はあくまで結果論だが、今年度の指導はこうした反省点を踏まえて「早め早め」を意識してカリキュラムを消化している。とりわけ理科社会は中1中2の復習がある分、それをかなり意識している。



     3月からはじめた理科だが、中1復習→中3範囲(3分の2まで終わらせる)→中2復習→学習した範囲の実戦演習→中3残り→実戦演習→個別弱点補強・入試問題演習 という流れで組み立てている。現在中1範囲と中3イオン、中和まで終了した。中2までの復習とそれまでの実戦演習を夏までに終わらせる予定でいる。



     ウチで使っている理科教材は実戦問題集と実戦DO。勤務時代の最後2年くらいからこれ。先輩方のブログ(たぶん猫ギター先生かロカビリー先生のブログだと思う)を拝見する中で知った教材だ。もちろんロカビリー先生がおっしゃるように浮力や質量保存などが少ないとか、改定前のほうがレベルが少し高くよかった(これは赤虎先生にお教え頂いた)とか細かな注文はつくが、今の私の指導法では一番使い勝手がいい。



     実戦問題集は「例題→類題→実戦問題」というオーソドックスな問題構成になっているが、一番の特徴は類題(ロカビリー先生おっしゃるところの「白問」。実戦問題の「黒問」とともに絶妙なネーミングで、ブログで拝見して以来勝手に拝借して私もそう呼んでいる)の「しつこさ」だろう。実戦問題集をお使いの先生方には周知のことなので繰り返さないが、同種同系統の問題をたくさん解かせ定着を図っていくという、まさに塾的発想から生まれたといえる特長を備えている。



     私の授業の組み立ては、まず単元の要点を解説する。昨年までは自作の穴埋め式プリントで行っていたが、これは時間がかかるので止め、その代わりと実戦DOを持たせた。DOに沿いながら解説を行い、必要ならば板書をしてノートを取らせる。板書とノートとりは時間がかかるのでどうしても必要なものに絞っている。何しろ3年間の範囲を1年でやる(一通り終わらせるのは半年)のだ。悠長にやってはいられない。ただ、今日まで行ったイオンは全て板書解説をした。難しい単元と比較的取り組みやすい単元とのメリハリをつけながらやっている。



     解説、パターン問題(例題)解説までを丁寧に行い、「白問」(類題)を次週までの宿題とする。乱暴なようだが、白問は全部宿題。自分でマルつけまでやってこさせる。この際の指示では以下の2点を徹底している。1つは「分からないものは必ず事前に質問に来ること」。1週間後までの宿題なので時間はある。「提出までに疑問はすべて解消した上で解き終わることは基本中の基本」。これを生徒達に課している。もう1つは「解く際は、必ず考え方・理由を明示すること」。記号問題一つでも必ず「どうしてその答を選ぶのか、考え方を記述する」をルールとしている。もちろん計算問題は式がなければダメだ。「計算用紙にやったので…」という「言い訳」は通用しない。



     私は小中学生の勉強に対する取り組み方に関しては性悪説をとっている。つまり「できるだけ手を抜く。それも無意識に」。私の中に彼ら自身の学ぶ力に対する信頼はあまりない。何もいわなくとも手を抜かず努力できる自律心の勝った生徒も時々いるが、大抵は「放っておいたらダメ」な生徒が多いと思う。だから我々教授者としての力量とともに、いわば羅針盤としての役割をも果たさねばならない。



     白問全部を宿題にすることと不明なものの質問を義務付けること、また問題を解く際に解法を明示することは「手を抜かないことを習慣化する」ためでもある。指導の難しさには色々あるが、「本人は頑張っているつもりだが実は手を抜いているやり方に等しい」という生徒を動かすことはかなり難しい。「ナチュラルに手抜き」。こうした生徒の思考を駆動させるには、「考えること」を形として残す以外ない。質問、理由明示はそのための手段である。



     実戦問題、黒問については中2範囲の復習(白問まで)が終わったところで入れる。恐らく夏期講習は黒問演習と解説(黒問は完全宿題にはできない)に終始するだろう。都立の理科は難しい。黒問までしっかりやり遂げてやっと9割が見えてくる。そうした目標を見据えながら、中3生にはかなりの課題を課している。彼らに努力を要求する分、私も羅針盤としてまたナビゲーターとしての役割をしっかり果たしていきたい。




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